
じゃあ、さっそくブログをやってみよう。
……何からやればいいの?
ブログやサイト運営をスタートするにあたって、最初に押さえておきたいのが「WordPressの立ち上げ」です。
このページでは、レンタルサーバーの申し込みからWordPressのインストールまで、一連の流れを初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。
専門知識がなくても、専門用語は補足しながら進めていきますので、安心して自分のサイトを公開できますよ!
WordPress開設までの流れ
WordPress開設に必要なもの
WordPressでブログを開設するにあたり、必ず必要となるのが、
- レンタルサーバー
- 独自ドメイン
- テーマ
の3つです。
これからWordPressでブログサイトを運営していくので、どういう仕組で構築されているのか、構造を理解しておきましょう。



知っておいたほうがより理解が深まるので、概要を解説しますが、知らなくても運営はできます。さっさと手続きに進みたい方は、飛ばしても大丈夫です。
レンタルサーバー
サーバーとは、簡単に言えば「土地」です。
自分で構築することもできなくはないですが、それなりの専門知識が必要です。構築するのも面倒なうえに、セキュリティ面・安定性にも心配があり、さらにサーバーを常時稼働させておくとなると、電気代がレンタルサーバーと同じくらいになってしまします。
よほど知識があって、サーバーを構築できるパーツがそろっている人以外は、レンタルサーバーを契約することをおすすめします。
レンタルサーバーであれば、セキュリティ対策も含めてサポートがしっかりしているので、安心です。
レンタルサーバーの選択肢はたくさんありますので、自分に合ったサーバーを選んで契約します。
性能や機能・表示スピード・安全性や稼働率など、しっかりと吟味して選ぶようにしましょう。
おすすめは「ConoHa WING」で、料金が安く、速度も速い、バランスのとれた優秀なレンタルサーバーです。
レンタルサーバーについてくわしく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。
独自ドメイン
独自ドメインとは、インターネット上の「自分だけの住所」のようなものです。
たとえば「〇〇.com」や「〇〇.jp」など、世界に一つだけの名前を自分で持つことができます。
ブログやホームページを作るときにこの独自ドメインがあると、ほかの人とまちがわれにくく、信頼感もアップします。
取得には年に数百円から数千円ほどかかりますが、レンタルサーバーとセットで無料になることもあります。長く使える自分だけの看板です。
テーマ
WordPressで使用する「テーマ」とは、サイトの見た目やレイアウトを決めるテンプレートのことです。
テーマを変えるだけで、デザインや色、文字の大きさなどが一気に変わります。専門的な知識がなくても、おしゃれなサイトが簡単に作れます。
テーマには無料と有料があり、有料テーマはデザインが洗練されていたり、検索で見つかりやすくなる機能があるものもあります。
ブログで収益を目指すなら、有料テーマもおすすめですが、まだがっつり続けていくのか分からないという方は、無料テーマではじめても問題ありません。
WordPress開設の手順
WordPressを開設する全体の流れは、上記のとおりです。
各ステップごとに詳しく説明していきますが、全体の流れをイメージしておきましょう。
なお、WordPressの開設から、実際の記事を書くまでの準備全体の流れは、下記で確認してください。
レンタルサーバーに申し込む
レンタルサーバーは自身に合ったものを選んで、そのサイトから申し込みを行います。
ここでは、本サイトが推奨しており、かつ僕自身も使用している「ConoHa WING」で申し込む場合の手順を解説します。
まず、ConoHa WINGの公式サイトへアクセスしたうえで、手順に沿って対応してください。
ConoHa WINGを初めて利用する方は、「初めてご利用の方」の画面に、メールアドレス、任意のパスワードを入力して、アカウントを作成してください。


ログイン後の最初の画面で、料金タイプ、契約期間、プランを選択します。
- 料金タイプ:「WINGパック」か「通常料金」から選択
- 契約期間:3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月、24ヶ月、36ヶ月から選択
- プラン:ベーシック、スタンダート、プレミアムから選択
デフォルトで、「WINGパック」、「12ヶ月」、「ベーシック」が選択されていると思いますが、特にこだわりがなければ、この選択でよいです。
念のため、各項目についても解説します。


料金タイプ
「WINGパック」と「通常料金」の特徴は次のとおりです。
はじめての方は、「WINGパック」がおすすめです。
WINGパック
- 3か月、6か月、12か月などの契約期間ごとに、月額が決まっていて一括前払いします。
- 長期契約ほど割安で、12か月なら月額1,000円以下、36か月契約ならさらにお得になります。
- 契約初月はサーバー利用料が無料になる特典もあります。
通常料金
- 使った時間に応じて「時間単位」で課金されます(例:基本プランで2円/時)。
- 月額上限(例:1,452円)が設定されており、それを超えたら固定額に切り替わります。
- いつでも解約・開始が可能で、最低利用期間もありません。
- 通常料金では、キャンペーンの対象外で、独自ドメインやテーマの特典はつきません。
- WINGパックなら以下の特典があります。(※特典は変更されることもあるので申込時に確認してください)
- 最大2つの独自ドメインが無料で使える
- WordPress有料テーマの割引購入可能
- 学割や紹介キャンペーンなど各種割引の対象になる
契約期間
契約期間は、12ヶ月または24ヶ月がおすすめです。
長くなるほど割引率が高くなりますが、実際に続けられなくなるともったいないので、最初からいきなり36ヶ月という選択はしなくていいと思います。固い決心がある方は、どうぞ。
一方、ブログというのは、収益化できるまで時間がかかるものなので、3ヶ月や6ヶ月でやめる可能性があるなら、はじめからやらない方がいいかもしれません。
せめて1〜2年は続けてみて、そのうえで継続するか、やめるかを判断するのをおすすめします。
プラン
「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」の3プランは、主にサイトの表示速度・安定性・アクセス数の上限によって違いがあります。
ブログ初心者・副業スタートには「ベーシック」で十分です。
アクセス数が増えたら、あとから簡単にプラン変更できるので、まずは無理なくスタートするのがおすすめです。
<プラン選びの目安>
目的・状況 | おすすめプラン |
---|
初めてのブログ、副業ブログ | ベーシック |
複数サイトを運営予定、成長中のサイト | スタンダード |
高トラフィック、ビジネスサイト | プレミアム |
続いて、初期ドメインとサーバー名を入力します。


初期ドメイン
初期ドメインは「覚えやすい文字列」に変更しておくのがおすすめです。
ただし、「外部に見られる可能性がある」点をふまえ、本名や個人情報は避けましょう。
初期ドメインは、「仮のURL(〜.wing.bindcloud.jp)」のことであって、サイトURLとなる「独自ドメイン」とは異なります。独自ドメインでの運用が始まれば、ほぼ使うことはなくなりますので、いわば「裏口」のような存在だと思っていればよいと思います。
後から変更したり、削除ができないということを理解して、入力してください。
初期ドメインは、「ほぼ」使うことはありませんが、まったくないというわけでもありません。
例えば次のようなケースです。
・何らかの理由で独自ドメインが使えないときに初期ドメインからログインできる場合もあります。
・独自ドメインのDNS設定やSSL設定がまだ反映されていないときに、一時的に初期ドメインで表示確認・調整作業ができる。
・「独自ドメインに切り替える前のテスト環境」としても活用されます。
サーバー名
サーバー名は、最初から入力されているものをそのまま使って問題ありません。気に入らなければ、後から変更することも可能です。
サーバー名は自分が契約したサーバーを識別するための「管理用の名前」です。
管理画面(ConoHaコントロールパネル)内でのみ使われるもので、サイト訪問者や外部ユーザーには一切見えません。
複数のサイトやブログを運営する予定があるなら、用途がわかる名前にしておくと管理が楽になるかもしれませんが、あまり気にすることもないでしょう。
WordPressをセットアップする
画面を下にスクロールすると、「WordPressかんたんセットアップ」が現れます。
「WordPressかんたんセットアップ」は、WordPress・独自ドメイン・テーマなどの契約・設定を自動でまとめて行ってくれる機能です。初心者にとって非常に便利です。
何が便利かというと──
- 設定が10分で完了
⇒自分で行うと1〜2時間かかる - 独自ドメイン設定が自動
⇒専門知識不要、画面の案内どおり進めるだけ - テーマを同時に導入できる
⇒有料テーマの割引購入も可能 - 最初からhttps対応&独自ドメインで公開
⇒仮URL運用(初期ドメイン運用)のステップを飛ばせる
とにかく便利なので、「WordPressかんたんセットアップ」「利用する」を選択したパターンで解説します。


セットアップ方法
はじめてWordPressを使う場合は、「新規インストール」を選択します。
もし、他のレンタルサーバーでWordPressを使っていて、移行する場合は、「他社サーバーからの移行」を選択。
独自ドメイン設定
独自ドメインは、自分が好きな文字列を入力・選択します。
変更はできないので、次の注意点を参考にして決めてください。
作成サイト名
サイト名は、あなたが作成する予定のWordPressのブログサイト名を入力します。
この段階ではまだ決まっていない方も多いと思いますが、後から変更もできます。何か仮のサイト名でいいので、入力して次に進みましょう。
WordPressユーザー名・パスワード
ユーザー名とパスワードは、WordPressの管理画面にログインする際に必要となります。
ユーザー名は忘れにくいものを、パスワードは他人に推測されにくいものを、決めて、入力します。
ログインする際は、毎回必要となるので、パスワード管理ソフトを使うなどして、忘れないよう管理してください。
AIブログ生成ツール
ConoHa Pencil
次に、オプションとなる、AIブログ生成ツール「ConoHa Pencil」を使うかどうかも含めて、選択します。
「ConoHa Pencil」は、AIを使ってブログ記事の企画・執筆を手軽に手伝ってくれるサービスです。キーワード調査・見出し構成・本文生成やリライトなどを一通りまかなえる、初心者にも便利なライティングツールです。
最初からAIを使ったほうがいいのかは、意見が分かれるところですが、いずれはAIを使いこなせる方が断然有利になるのは間違いありません。AIの種類はたくさんあって、日々進化していることもあるので、まだどれがいいとは言い切れない状況です。
もし、「ConoHa Pencil」を試したい方は、Liteから始めればよいでしょう。


<Lite ・Standard ・Businessを選択する際の目安>
WordPressテーマ
最後にWordPressテーマを選択します。
WordPressテーマとは、ブログやサイトの「見た目」や「デザイン」を決めるテンプレートのことです。
有料テーマの方がサイトのデザインをカスタマイズしやすいので、おすすめですが、最初はそこまで使いこなせないかもしれませんので、契約時の段階では無料テーマでも問題ありません。
初めての方へのおすすめは、無料のCocoonです。無料版にしては、使いやすく、利用者も多くいます。
しばらく使って、慣れた頃に、もっとカスタマイズしたくなったら、後からでも有料テーマに変更は可能です。
ただし、有料テーマが割引で購入できるのは、WordPress開設時だけの特典となるので、ご注意ください。


<有料テーマと無料テーマの違い>
項目 | 有料テーマ | 無料テーマ |
---|---|---|
デザイン性 | 高品質でおしゃれなデザインが多い | シンプルで基本的なデザインが中心 |
カスタマイズ性 | 自由度が高く、設定項目が多い | 機能に制限があることが多い |
SEO対策 | 初期から内部SEOに対応 | 自分でプラグインなどで補う必要あり |
表示速度 | 軽量で高速なテーマが多い | 速度にバラつきがある |
サポート体制 | マニュアルやメールサポートがある | 基本的にサポートなし |
初心者の使いやすさ | 設定がわかりやすく安心 | 英語表記や操作が難しいことも |
収益化支援機能 | 広告管理やLP作成機能が豊富 | 基本的な投稿機能のみ |
お客様情報を登録して本人確認を行う
お客様情報入力
次にお客様情報を入力していきます。
必要事項を入力してください。


電話/SMS認証
本人確認を行うために、電話番号を入力します。
ショートメッセージによるSMS認証か、音声通話による電話認証のどちらかを選びます。


レンタルサーバー料金を支払う
本人確認を終えたら、決済情報の入力を行います。
決済方法はクレジットカードとその他があります。


最後に確認画面が表示されて、「お申し込み」ボタンを押すと、完了となります。
まとめ
WordPressを使ったサイトの立ち上げは、レンタルサーバーのパックを利用すれば、決して難しいものではありません。
✅ レンタルサーバーに申し込む
✅ WordPressをセットアップする
✅ お客様情報を登録して本人確認を行う
✅ レンタルサーバー料金を支払う
これらを順に進めるだけで、初心者でも確実にサイト開設が可能です。
この記事を参考にして、安心・安全に自分のサイト運営をスタートしていただけると幸いです。
これで、WordPressが使えるようになりましたので、続いて、WordPressの初期設定を行いましょう。