失敗した! 僕がブログの収益化に失敗した3つの理由

たね吉

ブログを始めてみたけど、全然アクセス伸びないんだよね

わかば

わたしも。副業のつもりなのに、まったく稼げないから、やめようか迷ってる

こんな風に、せっかくブログを始めたのに、一向に収益化が見えて来ず、諦めてしまう人はたくさんいます。

ブログは収益化するまでに時間がかかるので、書いても、書いても、収益化できなければ、辛いですよね。

こういう僕コジートも、1年で3つのブログサイトに挑戦し、全部失敗しています。

今回は、挫折した多くのブロガーに共通する理由と、僕が失敗から学んだことについて紹介します。
せっかく少なくない時間を費やして取り組むのですから、できるだけ失敗する道は避けて進んでいきましょう!

目次

ブログの収益化に失敗する人の共通する理由

ブログの収益化に苦戦し、記事を書くのをやめてしまう人にはいろんな理由があると思いますが、共通する理由で特に多いのが次の3つです。

  • ジャンル選びの失敗
  • 知識不足による失敗
  • モチベーションが維持できない

「ジャンル選びの失敗」は、最も重要です。
ジャンルによっては、いくら頑張っても収益にならないジャンルもあります。
もちろん趣味として続ける分にはいいですが、副業として収益化することを目指すのであれば、ジャンル選びは慎重に検討すべきです。

「知識不足による失敗」は、主にSEOの知識です。
いい記事を書いていれば、SEOの知識は関係ないという人もいるようですが、YMYLのことも知らずに、がむしゃらに記事を量産しても、個人ではなかなか結果を出しにくいのが現実です。

「モチベーションが維持できない」は、実は見落とされがちな原因です。
例えば、本心としてはまったくオススメできないような商品を、嘘偽りで固めたオススメ記事を書いたとします。
嘘を書いているのだから、人の役に立っている自覚はないでしょう。すると、モチベーションは金だけになると思いますが、嘘をついて稼ぐ行為を1年以上続けるのは苦痛にならないでしょうか。
長く続けるには、モチベーションは必要不可欠だと思います。

これら3つの失敗理由は、おもいっきり僕が経験したものです。
1つずつ、詳しく説明していきますね。

失敗その1 ジャンル選びの失敗

ブログで稼ごうと意気込んでスタートしても、ジャンル選びを間違えると大きく遠回りしてしまいます。

僕の場合、最初に選んだジャンルは旅行でした。
若いころに、国内外を貧乏旅行していたこともあって、旅行のネタならいくらでも記事が書けるので、喜々として記事を書きまくりました。

収益化の鍵はジャンル選び

国内旅行は自転車で全国をまわったことがあったので、おすすめの観光地もたくさん紹介することができましたし、海外を旅行していたときは、毎日日記もつけていたので、日記に基づいた紀行文みたいなものを毎日アップしていました。

やがて日記みたなものはほとんど読まれなくて、観光地やイベントに関連したキーワードでアクセスが集まってくるのが分かってきました。
6ヶ月ほどで、月間30000PVくらいまでは伸びました。

しかし──Googleアドセンスの審査には通過しないし、アフィリエイトもほとんどないんです。
正確には、「ただの旅行」だと、アフィリエイトはほとんどない、ですね。

僕が貼っていた広告は──

  • 宿泊予約(ホテル・旅館など)
  • 交通(飛行機・新幹線・レンタカー・バス)
  • お土産紹介

なんですが、もしアフィリエイトを経由して契約が成立しても、単価は高いとは言えません。

PV数を伸ばすのに躍起になっていましたが、ふと立ち止まって、この先どうやって収益化していくのかと考えましたが、明るい未来が見えそうにありませんでした。

副業を目的とした場合、このジャンルで突き進んでも、労力と報酬が合わないと思い、8ヶ月目で、もう記事を更新するのをやめました。
このサイトでの報酬は0円。

案内人コジート

一口に旅行と言ってもいろいろあるので、やりようによっては個人でも稼いでる人はいます。(豪華なツアーやクルージングなど)
ただ、高級路線にかじを切ると、自分が体験していないのに紹介するというようなことにもなってしまい、僕には無理だなと思いました。

稼ぎやすいジャンルは、大きく分けて「需要が高い」かつ「単価が高い」ものです。
代表的なのは──

  • 金融:投資、証券口座、仮想通貨、クレカ、保険など
  • 転職:転職エージェント、スカウト、職業紹介など
  • 不動産:売却査定、賃貸、住宅ローンなど
  • 美容:脱毛、スキンケア、美容医療、エステなど
  • 健康:サプリ、ダイエット、食事管理、睡眠改善など
  • 医療:医療脱毛、AGA治療、ED治療、歯科矯正など

ただし、競争は非常に激しいため、個人ブロガーは安易に考えると失敗します。

収益を目指すなら、アドセンスよりもアフィリエイト

Googleアドセンスは、広告枠を設置すればクリックされるだけで収益になるため、アフィリエイト案件がないジャンルでも収益化が可能です。
これだと、好きなことを書いて、Googleが勝手に広告を貼ってくれるわけです。

ものすごくありがたい仕組みなのですが、よほどアクセス数を集めない限り、1か月数百円〜数千円程度にしかならないのが現実です。
1万PVを超えても、収益は数千円というケースも珍しくありません。

一方、アフィリエイトは1件成約すれば数千円〜数万円になる場合もあります。
収益化を本気で目指すなら、アドセンス単体よりも、アフィリエイト案件が豊富なジャンルを選んだほうが効率的です。

もちろん、Googleアドセンス+アフィリエイトという戦略でもいいのですが、広告が多いと読者も読みづらいので、アクセスしてくれても、離脱率が高くなる可能性も秘めています。
結果的に、アフィリエイトだけの方が収益があるというのは、珍しくありません。

なので、副業としてブログをやっていきたいなら、最初に、どの商品を売るのか=目当てのアフィリエイトはあるのか、は考えておいたほうがいいですね。

自分に向いた稼げるアフィリエイト探し

「稼げるジャンル」と言われても、自分に全く興味がなければ続けられません。
まずは自分が好きなこと・得意なことを洗い出すといいですよ。

自分が経験したことは、たいてい強みになります。
本業で得た知識・経験は「得意分野」になるケースが多いので、人の役に立ちそうなら一番近道です。
あるいは、好きな趣味でもいいですね。好きなことは勉強も苦になりません。

一から勉強するよりも、これまでに自分が経験したことから考えてみるのが効率的ですよね。

自分の好きなこと、得意なことを洗い出したら、A8.net、もしもアフィリエイト、バリューコマースなどのASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)で案件を検索してみると、「意外とこれも稼げるのか」という発見があったりします。

好き×稼げるを掛け合わせたジャンル選びが成功の近道です。

失敗その2 知識不足による失敗

僕が2つめに立ち上げたブログサイトは、FIREをテーマにしたブログでした。
旅行ブログで失敗したので、稼ぎやすいジャンルで考えた結果なんですね。

SEOについて勉強する

立ち上げた当時の僕はまだ会社員をしていましたが、実際にFIREすることを決めていて、それまでにもお金を貯めるのにいろんなことをやってきたので、ネタは豊富でした。
稼げるジャンルを選んだので、狙えそうなアフィリエイト広告はたくさんありました。

記事のカテゴリとアフィリエイト広告は、ざっと、次のような感じでした。

  • 節約:保険の一括見積もり、ネット銀行、クレジットカード
  • 投資:証券口座
  • 副業:ブログ(レンタルサーバー、テーマ、ASP)
  • 転職:転職サイト、転職エージェント、退職代行
わかば

かなり大風呂敷を広げたね

案内人コジート

お恥ずかしい限りです。。。

自分が実践していることなので、記事を書くペースは旅行ブログと同じくらいに進められたのですが、まったく検索結果で上位に表示されることはありませんでした。

SEOのことを十分に理解せずに、安易に考えていたのが大きな要因だったと思います。

SEO(エスイーオー)とは
Search Engine Optimizationの略で、検索エンジン最適化のこと。
Googleなどの検索結果で自分のブログを上位に表示させるための工夫のことです。
例えば「温泉 おすすめ」と検索されたときに、自分の記事が1ページ目に出れば多くの人に読んでもらえ、アクセスや収益につながります。無料で集客できるのが大きなメリットです。

我々も、何かを調べようとして、検索したとき、クリックして内容を見るのは、検索結果の上位1〜3位くらいまでではないでしょうか。
つまり、検索結果で上位表示されなければ、誰の目にも止まらないので、稼げるわけもないんです。

稼ぎやすいジャンルはただでさえレッドオーシャンなのに、それに加えて、あれもこれもって手を広げたので、浅い情報になってしまって、Googleからの評価はかなり低かったのだと思います。

単にキーワードを詰め込めばいいというものではなく、特に最近はE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)が重視されています。

自分の実体験を盛り込み、専門性や信頼性を高める記事作りが重要です。
個人がそんな記事を作り込もうとすると、ただ経験していたというだけでは無理なんです。

特にYMYL領域では非常に難しいですのですが、YMYLについても解説しますね。

YMYL領域

YMYL(Your Money or Your Life)とは
Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて特に重要視されているジャンルの一つです。
この言葉は直訳すると「あなたのお金、またはあなたの人生」という意味で、健康、医療、金融、法律、安全、政治など、ユーザーの生活や人生に重大な影響を与える内容が含まれます。
たとえば、がん治療に関する情報、投資や保険の商品紹介、育児やメンタルヘルスに関するアドバイスなどがその代表例です。


こうしたYMYLジャンルの情報は、間違った内容を提供してしまうと、読者に経済的・身体的な損害を与えるリスクがあります。
そのためGoogleは、YMYLに該当するページの評価を非常に厳しく行っていて、「経験」「専門性」「権威性」「信頼性」(E-E-A-T)の高いサイトや執筆者を優先して評価する仕組みになっています。

その結果、個人が運営するブログやアフィリエイトサイトは、いくら丁寧に書いても、医師や弁護士、公式機関が発信するような信頼性の高い情報源に比べると、検索順位で不利になることが多いのです。

特に新規ドメインで始めたばかりのブログでYMYL領域に挑むと、どんなに良質な記事を作成しても、なかなかGoogleに評価されず、検索流入がゼロに近いというケースも珍しくありません。

初心者がブログで収益化を目指す場合は、YMYLではない──たとえば「趣味」「ライフスタイル」「商品レビュー」「体験談」など──ジャンルからスタートするのが現実的なんですね。

個人ブロガーはニッチで勝負

僕はFIREブログで、大風呂敷を広げて失敗したわけですが、とはいえ、稼げないジャンルで勝負しても稼ぐのは難しい。

ではどうすべきか。
個人ブロガーはニッチで勝負するのが得策なんです。

需要があり、単価が高いジャンルは、企業も参入しています。
試しに、金融・転職・不動産・美容・健康・医療に関連したワードで検索してみたください。
検索結果で上位に表示されているのは、ほぼすべて企業が作成しているサイトだと思います。

企業は専門家に監修してもらいながら、チームでサイト運営をするので、風呂敷を広げても詳しく、信頼できる記事を量産できます。
逆にいうと、チームで取り組んでいるので、風呂敷を広げて、大きな収益を見込まないと、赤字になりかねないという要素もあります。

だから、ニッチになればなるほど、企業は参入してきません。

例えば、金融だと投資全般ではなくNISAに特化するとか、転職なら40代・営業の転職に絞り込む、といった感じです。

個人は狭いテーマや、特定の属性向けにする、つまり企業が参入してもそこまで収益が望めないくらいのニッチな分野を選ばないと、なかなかアクセスを集めることは難しいのが現実です。

案内人コジート

結局2つめのサイトも、収益化にならず。
もう少しテーマを絞って、信頼性を持たせないと、勝負になりません。なので、放置状態が続いています。

失敗その3 モチベーションが維持できない失敗

僕が開設した3つめのサイトは、トレンドブログです。
はじめはニュースから拾ったネタを解説していましたが、やがて有名人のことだったり、テレビ番組のことだったり、ドラマやVODの新作なんかのことも取り扱いました。

コツをつかめば、YahooニュースやX(旧Twitter)でネタを探して、AIも使って、記事を量産できるわけです。
トレンドに乗って、何かの拍子で、急にアクセスが伸びることもあります。

だけど──記事を書くモチベーションが維持できずに、ほんの数ヶ月ではサイトを閉じました。

好きじゃないことを続けるのは辛い

芸能人のスキャンダルや流行ネタは比較的アクセスを集めやすいです。

僕自身、あまりテレビを見ないので、芸能人のスキャンダルにはまったく興味はないものの、家族や友人が話題にしているのを耳にすると、つい調べてしまうこともあったりします。
要はきっかけの頻度が高ければ、興味がない人でもアクセスする可能性が高くなるものなんでしょうね。

そういう意味では、奇跡的なタイミングによっては、ちょっとした話題でも、急拡散して、「バズる」ということが発生するのでしょう。

僕の場合は「バズる」ということはありませんでしたが、短期のアクセスであれば、旅行ブログでもありえなかったようなアクセス数が、トレンドブログでは発生しました。

1日のPV数でいうと、旅行ブログでは146PVが最高でしたが、トレンドブログでは503PVが最高でした。

「見てくれる人がいる」というのは、モチベーションの維持につながるはずなのですが、トレンドブログの場合は、逆に怖くなりました。

このまま続けて、収益化できたとして、ずっと続けていくことはできるんだろうか──という心配です。

正直、自分が興味がないことを書くのは苦痛でした。
更新するたびに「なぜこれを書いているんだろう」と虚しさが募り、モチベーションが低下してしまったというのがリアルでした。

好きじゃないことを続けるのは辛いことなんですよね。
特にサラリーマン時代に、好きじゃなくても仕事として割り切ってやっていたこともあって、仕事を辞めてからも、同じことを繰り返すことに抵抗がありました。

ブログは時間がかかる

ブログは始めてすぐに稼げるものではありません。
一般的に、収益化までの平均期間は6か月〜1年となっています。

しっかり収益化できている諸先輩方に話を聞いても、ほとんどの人が「最初の1年は勉強ですよ」と言います。

なのに、1年以内で諦めてしまう人が多いのは、「ブログは時間がかかる」という前提を知らない、あるいは、忘れてしまって、モチベーションが続かないのでしょう。

確かに、1年我慢すれば、確実に稼げるというものでもないため、自分が進んでいる方向は正しいのか、間違っているのか、不安になることはあります。

ブログを続けるのは、先が見えないトンネルを掘るような作業に似ているけど、その先に宝があるはずと、信じるのは大事なことです。
実はあとちょっとで宝に到達するっていうところかもしれないので、最低でも1年は続けたいですね。

案内人コジート

僕も不安だったので、先を行く先輩に相談したり、実際の記事を見てもらったりしていました。
信じるためにも、成功者に相談するのは有効ですね。

人の役に立つのが本質

さて、モチベーションを維持するために、もう一つ大事なことがあると思っています。

それは、人の役に立っていると思えるかどうかです。

ブログの本質は、人の悩みを解決するというもので、解決できるからこそ、アクセスしてくれるのです。
その解決方法が役に立っているのか、ということは作業を続けるうえで、大事な要素なんです。

僕がトレンドブログを続けられなかったのは、あまり人の役に立ってないような気がしたからです。
これは人それぞれに感じるものだから、「役に立っているかどうか」ではなくて、「役に立っていると思えるかどうか」です。

ブログでも仕事でも、必ず困難なときは訪れます。
そのときに「人の役に立っている」と思えなければ、「自分はなんでこんなことをしているんだろう」と考え込んでしまいます。
そして、やってる意味がないことに気づいてしまうと、投げ出したくなるものです。

だけど、人の役に立っていると思えると、人から求められているという安心感が生まれますので、困難が訪れても、頑張ることができます。

モチベーションを維持して、継続していくためには、人の役に立つことをしていると思える記事を作成するようにしましょう。

まとめ

ブログで収益化に失敗する主な理由は──

そして、僕が失敗した理由も、まったく同じです。

まず、収益化しやすいジャンルを選ばないと、いくらアクセスが増えても報酬につながりにくいです。

次に、SEOやYMYL(Your Money or Your Life)領域の理解が浅いと、検索順位で勝てずに集客が伸びません

最後に、興味の薄い記事に追われて「なんのために続けているのかわからなくなる」状況では、続けること自体が困難になります。

これらの失敗を避けるためには、「好き×稼げる」のニッチを見つけ、SEOの本質を理解し、読者の悩み解決を意識した記事作りを続けることが重要です。

みなさんは、僕のような失敗をしないように、進むべき道を確認しながら進んでください!

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