Googleアナリティクスとサーチコンソール 〜分析のための準備〜

たね吉

WordPressの初期設定が終わったので、もう記事をガンガン書いていっていいかな?

案内人コジート

いいけど、できれば分析ツールの設定もしておこう。収益化を目指す副業ブログは必須のツールですよ。

ブログやウェブサイトを運営する上で、アクセス解析の環境を整備することは欠かせません。
ある程度記事が増えてくると、方向性を確認するためにも、分析する作業は必須と思っておきましょう。

このページでは、分析ツールの定番であるGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの導入の手順をわかりやすく解説します。

導入しておくと、データが蓄積されていくので、実際の分析は後からでも大丈夫です。
初めはなんのことかさっぱりわからないかもしれませんが、初心者の方でもわかるように図解入りで設定を紹介しますね。

目次

分析環境を整える流れ

初期設定としての分析環境の整備は、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの設定作業となります。

Googleアナリティクスとサーチコンソール 〜分析のための準備〜
Googleアナリティクスに登録する
Googleサーチコンソールと連携する

Googleアナリティクスに登録する

Googleアナリティクスって何?

Googleアナリティクス(Google Analytics)とは、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。

あなたのブログにどれくらいの人が訪れているか、どのページが人気なのか、読者がどこから来たのか(検索エンジンやSNSなど)、どの端末やブラウザを使っているのかといった、訪問者の行動を「見える化」するための強力なツールです。

ブログ運営では、「どんな記事が読まれているのか」「アクセス数は増えているか」などの情報を分析して、今後の改善や戦略に活かすことが重要です。

Googleアナリティクスを導入すれば、こうしたデータを無料で詳細に把握できるため、収益化を目指すブロガーにとっては必須のツールといえるでしょう。

2023年7月からは「GA4(Googleアナリティクス4)」という最新バージョンが主流となっており、以前の「ユニバーサルアナリティクス(UA)」から大きく仕様が変わっています。

参考:

Googleアナリティクス 公式サイト

なぜGoogleアナリティクスの設定が必要なのか?

ブログを始めたばかりの頃は、「とにかく記事を書こう!」とコンテンツ作成に集中することが多いです。

もちろん記事を書くことは大切ですが、読者の動きを把握せずに記事を増やしても、自己満足で終わってしまうリスクがあります。

そこで役立つのが、Googleアナリティクスによるアクセス解析です。導入することで、重要な情報が得られます。
本当にたくさんの情報があるのですが、特に──

  • 訪問者数やアクセス数がわかる
  • 人気記事や読まれていない記事が一目瞭然

というのが分かるのがとても重要です。

ほかにも、流入元や、閲覧しているデバイスなど、いろんなことが分かりますが、今は「とにかく分析には必要なデータが無料で得られるお得なツール」ということだけ覚えてください。


Googleアナリティクス(GA4)の導入方法

ここからは、WordPressブログにGA4(Googleアナリティクス4)を導入する具体的な手順をご紹介します。
導入方法は2通りあります。

  • WordPressに直接タグを直接貼り付ける方法
  • GTM(Googleタグマネージャー)を利用する方法

今回は、初心者向けに「WordPressに直接タグを直接貼り付ける方法」について解説します。

以下の流れに沿って進めれば、初心者でも10〜15分ほどで設定できます。

流れとしては──
 1. Googleアナリティクスに登録し、測定IDを取得する
 2. 測定IDをWordPressに貼り付ける
となります。
1.はGoogleアナリティクス
2.はWordPress、での作業となります。

STEP
Googleアナリティクスでの作業
手順

Googleアカウントを準備

大前提として、Googleが提供するツールなので、Googleアカウントが必要となります。

Googleアカウントを持っている人は、手順2に進んでください。

GmailやGoogleドライブ、Googleマップ、Googleカレンダーなど、挙げたらキリがない位、便利なツールが使えるので、もしまだアカウントを作っていないのであれば、これを機会にぜひ作ってください。

Googleアカウント作成する

手順

Googleアナリティクスのアカウントを作成する

Googleアナリティクスのサイトに移動し、Googleアカウントを使ってログインします。

Googleアナリティクスへ移動する

「Googleアカウント」と「Googleアナリティクスのアカウント」は別です。混乱する人もいるかもしれないので、少し補足しておきます。

「Googleアカウント」は、いろんなサービスを使うための共通の鍵みたいなものです。
この鍵があれば、Gmail、YouTube、Googleドライブなど、Googleが提供するいろんなサービスに入れます。
一方「Googleアナリティクス」は、自分のブログサイトのアクセスを調べる特別なツールで、このツールを使うためには、さらに「アナリティクス用の設定(=アカウント)」が必要です。

手順2
①アカウントの詳細 アカウント名
 アカウントは、複数のサイトをまとめることもできるので、運営者の名前や屋号などがいいでしょう。
 もしサイトは1つしか運営しないということであれば、サイト名でもいいです。
②アカウントのデータ共有設定
 各項目をチェックするしないかは、個別ケースによりますが、ガイドラインとしては下記のとおり。
  ・Google のプロダクトとサービス:△(どちらでもいい)
  ・モデリングのためのデータ提供とビジネス分析情報::○(チェック推奨)
  ・テクニカル サポート:○(チェック推奨)
  ・ビジネスの最適化案:✕(営業メール不要ならチェック外しを推奨)
 
入力が完了したら、最下部にある「次へ」ボタンを押して、「プロパティの作成」画面に移動します。

手順

プロパティを作成する

「プロパティ」というのは、分析したいブログサイトそのもののことです。
Googleアナリティクスでは、この「プロパティ」ごとにアクセスデータを集めて分析します。

手順3
①プロパティ名:ブログサイト名
②レポートのタイムゾーン:日本
③通貨:日本円
入力できたら、④「次へ」を押して、「お店やサービスの詳細」画面へ移動します。

手順

お店やサービスの詳細について登録する

手順4
①業種
 ブログ運営の場合にピッタリの項目が明確にないため、目的やジャンルに応じて2通りの選択があります。
 その1 ブログ全般に対応する一般的な選択:「インターネット、通信事業」
 その2 ジャンルによる選択:投資・節約・副業などは「金融サービス」、勉強法・資格取得・ノウハウ系は「教育」など。
 
②ビジネスの規模
 個人であればほぼ「小規模・従業員数1〜10名」だと思いますが、実態を選択してください。

入力が完了したら、「次へ」を押して、「ビジネス目標」画面に移動します。
 

手順

ビジネスの目標を選択する

手順5
①ビジネス目標
 副業ブログとして運営していくのであれば、「売上の促進」と「ウェブ/アプリのトラフィックの分析」を選択していればいいでしょう。

入力が完了したら、②「次へ」を押して、データの収集画面へ移動します。

手順

プラットフォームを選択する

手順6
プラットフォーム選択
WordPressのブログサイトであれば、「ウェブ」を選択します。

選択すると、「データストリームの設定」画面に移動します。

手順

ウェブストリームを設定する

「データストリームの設定」画面で、「ウェブストリームの設定」を行います。

「データストリーム」と「ウェブストリーム」が混在して、ひっかかる方もいると思いますので、少し補足しておきます。

データストリームというのは、ブログサイトから送られてくる「アクセスデータの流れ(stream)」を受け取るための入口(チャンネル)のようなものです。
そして、データストリームには3種類あって、前の画面のプラットフォーム「ウェブ」「Androidアプリ」「iOSアプリ」です。
今回、「ウェブ」を選択したので、「ウェブストリームの設定」が必要となるということdす。

手順7
①ウェブサイトのURL:登録するサイトのURLを入力
②ストリーム名:サイト名を入力。※識別用なので、どのサイトか分かればサイト名でなくてもいいです。

入力できたら、③「作成して続行」を押すと、データストリーム一覧に登録されます。

手順

ウェブストリームの詳細画面を開く

手順8
おそらく、ウェブストリームを作成すると、一旦「データストリーム」の一覧画面に遷移しますが、そのまま自動的に「ウェブストリームの詳細」画面に遷移します。
もし、自動的に遷移しなければ、該当するサイトをクリックして、「ウェブストリームの詳細」画面を開きます。

手順

測定IDをコピーする

手順9
「ウェブストリームの詳細」画面を開き、「ストリームの詳細」に記載されている「測定ID」をコピーします。

STEP
WordPressでの作業

WordPressに測定IDを貼り付ける作業になります。
方法はいくつかあるのですが、「WordPressの初期設定 〜考えなくてもすぐにできる基本設定〜」で導入したプラグインを使うのが、一番簡単だと思います。

手順
WordPressにログインする

手順1
WordPressにログインします。

手順
「SEO SIMPLE PACK」の設定画面を開く

手順2
左のサイドメニューから①「SEO PACK」⇒②「一般設定」をクリックし、「SEO SIMPLE PACK 一般設定」画面を開きます。

左のサイドメニューに「SEO PACK」が表示されていない場合は、プラグイン画面から「SEO SIMPLE PACK」を追加し、有効化する必要があります。
詳細は、「WordPressの初期設定 〜考えなくてもすぐにできる基本設定〜」の「プラグインのインストールと有効化」を参照してください。

手順
コピーした測定IDを貼り付ける

手順3
「SEO SIMPLE PACK 一般設定」画面を開いたら、上部のタブから「Googleアナリティクス」を選択し、「“Measurement ID” for GA4」(測定ID for GA4)のボックスに、コピーした測定ID(G-XXXXXXXX)を貼り付けます。
貼り付けたら、下部の「設定を保存する」ボタンを押すと、作業完了です。


すべての設定が完了したら、登録したブログサイトにアクセスした状態で、Googleアナリティクスにログインし、「レポート」からリアルタイムのアクティブユーザー数を確認しましょう。
あなたがアクセスしているので、正しく設定できていたら、1人のユーザーは確認できるはずです。

Googleサーチコンソールと連携する

Googleサーチコンソールって何?

Googleサーチコンソール(Google Search Console)というのは、あなたのブログが「Google検索でちゃんと表示されているか?」を確認したり、検索されやすくなるようにサポートしてくれる無料のツールです。

こんなことができます──

サーチコンソールでできること補足
ブログが検索に出ているか確認Googleがちゃんと見つけてくれているか確認できる
どんなキーワードで見られているか分析どんな言葉で検索されて、どの記事が見られたか分かる
エラーの通知が来るページがうまく表示されないときに教えてくれる
「検索に載せて!」とお願いできる新しい記事をすぐ検索に出してもらうようリクエストできる
案内人コジート

ブログをやってる人は、「サチコ」と呼ぶようですね。
僕も最初は何のことかさっぱりわかりませんでした。

ブログとGoogleの関係

ブログの記事を書いたら、たくさんの人に読んでもらいたいですよね。そのためには、Googleで検索されたときに自分の記事が表示される必要があります。

しかし、Googleにインデックスされていない状態では、どれだけ内容がよくても検索結果に出てきません。

Google検索の仕組みを理解するうえでは避けて通れない基礎用語について解説します。

インデックスとは?
インデックスとは、Googleがあなたのブログの記事を「検索対象として登録すること」を意味します。登録されると、検索したときに「このページはこのキーワードに関係している」と判断され、検索結果に表示される可能性が生まれます。

クロールとは?
インデックスの前段階として、Googleの自動ロボット(クローラー)があなたのサイトを見に来て、ページの内容を読み取ることがあります。これを「クロール」といいます。

つまり、検索結果に表示されるまでには次の2つのステップが必要です。
 1.インデックス:読み取った内容をGoogleのデータベースに登録する
 2.クロール:Googleがページを見に来て、内容を読み取る

登録されないとどうなるか?

インデックスがされていないと、Googleのデータベースにその記事が存在しない状態になります。
そのため、どれだけ検索に適した記事を書いても、Google検索では一切ヒットしない=誰にも見つけてもらえないということになります。

だからこそ、ブログ運営では、ただ記事を書くことだけでなく、Googleに記事を見つけてもらい、登録されることが非常に大切になってきます。

そのために役立つのが「Googleサーチコンソール」です。

これを使えば、「自分の記事がインデックスされているかどうか」の確認や、「早く登録してほしい」というリクエストができるようになります。

Googleサーチコンソールと連携する方法

Google検索にブログを正しく表示させるために「Googleサーチコンソール」との連携が必要だということは理解できたと思います。

それではさっそく、WordPressで作ったブログサイトをGoogleサーチコンソールに登録していきましょう。

流れとしては──
 1. Googleサーチコンソールに登録し、IDを取得する
 2. IDをWordPressに貼り付ける
となります。
1.はGoogleサーチコンソール
2.はWordPress、での作業となります。

STEP
Googleサーチコンソールでの作業
手順
Googleサーチコンソール公式サイト にアクセス

Googleサーチコンソールのサイトに移動します。

Googleサーチコンソールへ移動する

手順1
Googleサーチコンソールのサイトを開くと、「今すぐ開始」ボタンをクリックし、Googleアカウントを使ってログインします。

手順
プロパティタイプを選択する

Googleサーチコンソールで新しくブログやサイトを登録する際、最初に「プロパティタイプの選択」という画面が表示されます。
これは、「どの範囲のURLをGoogleに管理してもらうか」を決める設定です。

選べるのは、次の2つの方法です。

① ドメインプロパティ
特徴:すべてのバージョンやサブドメインが一括で管理対象になる。
   サイト全体を一元管理できる反面、DNS設定が必要になるため、初心者には難しい。
② URLプレフィックスプロパティ
特徴:入力したURLそのものだけが対象となる。
   所有権の確認がHTMLタグやプラグインで簡単にできるため、初心者におすすめ。

ここでは、初心者向けの ② URLプレフィックスプロパティ を選択して進めていきます。

手順2
「URLプレフィックス」を選択し、登録したいブログサイトのURLを入力します。
「続行」ボタンが活性化するので、クリックします。

手順
ブログサイトの所有権を確認するため、HTMLタグをコピーする

Googleサーチコンソールを使うと、自分のブログが検索に出ているかどうかをチェックしたり、「検索に載せて!」とGoogleにお願いしたりできます。

でも、これを誰でも自由にできてしまうと困りますよね。
たとえば、他人のブログを勝手に登録して操作できたら大問題です。

そのため、Googleは、「このブログの持ち主は本当にあなたですか?」と確認します。
これが「所有権の確認」です。

「HTMLタグ」と「メタタグ」は違うのか?

「HTMLタグ」と「メタタグ」という言葉が登場するため、混同されやすいのですが、それぞれ役割や意味が少し異なります。
特にGoogleサーチコンソールの「所有権の確認」では「HTMLタグの中に含まれるメタタグ」を使う、という構造になります。
HTMLタグの一部が「メタタグ」だと理解すればOKです。

手順3
「URLプレフィックス」でURLを入力し、「続行」ボタンを押すと、「所有権の確認」画面が開きます。
やや下の方にある「その他の確認方法」にある①「HTMLタグ」をクリックします。
すると隠れていた「HTMLタグ」の詳細が現れます。
メタタグが記載されているため、②「コピー」ボタンをクリックして、コピーします。
メタタグはすべて表示されていないため、必ず「コピー」ボタンを使って、全文をコピーしてください。

STEP
WordPressでの作業
手順
WordPressにログインする

手順1
WordPressにログインします。

手順
「SEO SIMPLE PACK」の設定画面を開く

手順2
左のサイドメニューから①「SEO PACK」⇒②「一般設定」をクリックし、「SEO SIMPLE PACK 一般設定」画面を開きます。

手順
コピーしたメタタグを貼り付ける

手順3
「SEO SIMPLE PACK 一般設定」画面を開いたら、上部のタブから「ウェブマスターツール」を選択し、「Googleサーチコンソールの認証コード」のボックスに、コピーしたメタタグを貼り付けます。
ここで注意が必要です。
実際に貼り付けるのは、メタタグの下記の「入力コード」の部分のみです。
出力コード : <meta name="google-site-verification" content="入力コード">
入力コードの部分だけを残して、ほかは削除してください。

貼り付けたら、下部の「設定を保存する」ボタンを押します。

STEP
再度Googleサーチコンソールでの作業
手順
確認ボタンを押す

再度Googleサーチコンソールの「HTMLタグ」の画面に戻ります。

手順1
WordPressにメタタグを貼り付けましたので、「確認」ボタンをクリックします。

うまくいけば、「所有権を確認しました」と表示され、作業は完了です。

まとめ

以上が、「分析環境を整える」作業も完了しましたので、初期設定はすべて完了しました。

実際の分析をしていくのは、ある程度記事を公開してから実施すればいいでしょう。

さあ、初期設定が終わりましたので、どんな情報を発信していくのか、具体的な計画を立てて、記事を作成していきましょう。

目次